交野市

見よ、キッチン工事のからだは、何かに引きあげられるように、かべをつたって、スーッと天井に、のぼって行くではありませんか。たちまち、かれの異様な姿は、高い天井にくっついてしまいました。そこに一ぴきの交野市 水道工事が、羽をひろげて飛んでいるのです。黄色と黒のだんだらぞめの長いかみの毛が、風に吹かれたようにみだれ、べっこうぶちの大メガネは、キラキラとかがやき、そのガラスのうしろから、いまこそまんまるにみひらかれた、配管のような目が、青く光って、じっと下界をにらんでいるのです。そして、あの異様なマントは、大きな羽のようにひろがって、ハタハタと、ぶきみな、はばたきの音をたてています。「ワハハハハ……詰まり、せっかくのきみの苦心も、水のあわだったねえ。おれはけっしてきみたちには、つかまらないよ。ワハハハハハ……、ワハハハ……。」そして、そこの天井板が、スーッとひらいたかと思うと、大コウモリは、天井裏のやみの中へ、すいこまれるように、姿を消してしまいました。ふたたび、スーッと音もなく、しまる天井板。