枚方市

そして最後に身を乾かす納涼室のことを、らこにくむと言っていた。そしておよそこれらの微温湯と油湯と納涼室とを自分の邸に設備して入浴を楽しまぬ貴族とては、この都会にただの一人もいなかった。一日の大半を侍女や枚方市 水漏れに侍かれて、入浴に暮し、食事に贅を凝らして、友人知己とともに会食を楽しむことが、ほとんどこの都会の貴族の全生活であったと言ってもおそらく過言ではなかったであろう。みんなそれぞれに百人二百人くらいの侍女や奴隷を擁して、何のなすべき仕事とてもなく、その日その日を楽しく遊び暮している貴族たちは、親しい客人が来れば、これを誘うて共に歓語を交わしつつ、微温湯を楽しみ、油湯を楽しみ、納涼室を楽しんでいるのであった。ただに貴族ばかりではない。自分の邸に入浴の設備を持たぬ一般市民たちのためには、大理石造りの大公衆浴場が市中に設けられ、市民たちはここでやはり入浴を享楽して、微温湯を楽しみ、油湯を楽しみ、納涼室を楽しんでいるのであった。しかも、若い白人の女奴隷たちが平気で男奴隷と混浴をして何の恥ずるところもなかった。全裸の姿態を男の前に晒すことを、何の羞恥とも感じていないのであった。男奴隷たちもまた、女の裸体を見てもいささかも異としている様子はなかった。もちろんそれは土地柄が亜熱帯的の暑い気候のせいもあったであろう。